先週の話になりますが、今回ウガンダに来る直前(9/10-11)にカンパラで暴動がありました。私がカンパラに着いた13日には街は平静を取り戻しておりましたが、街を警備する軍や警察の数がいつもより多かったです。ブガンダ国王がカンパラ近郊で開催された王国のセレモニーに参加しようとしたところ、ムセベニ大統領がダメ出しをして、怒ったブガンダ王国サポーター(バガンダ人)が抗議デモを行ったようです。一部が暴徒化しカンパラ中で道路を封鎖したり、古タイヤに火をつけたりして暴れていた所、警察隊と衝突し20名程が亡くなったようです。
ブガンダ王国は600年くらいの歴史があり、ウガンダに幾つかあった王国の中では最も強大な王国だったようです。カンパラとその周辺を統治していていました。1962年のウガンダ独立後も数年間は伝統的な部族に基づく王国統治が続いていたようですが、オボテ大統領が1966年に政権を取り、大統領の権限が大幅に強化され、伝統的な国王による地方の統治は廃止されたようです。現政権(1986−)のムセベニ大統領の元で、伝統的な王室(monarchy)は文化的制度として中央政府の管理下で復活しました。ウガンダ人口のマジョリティを占めるバガンダ人への人気取りの政策だったのでしょうが、最近国王の人気がありすぎて少々目障りな存在になってしまったんでしょうか、締め付けを強くしたら、国民の怒りが暴動という形で噴出したといったところです。
ムセベニ大統領は終身大統領になりたがっていますが、最近の国民の間での人気は今イチです。次の選挙強い対抗馬が出て来たらちょっと心配ですね。ケニアの大統領選の二の舞にならなければ良いのですが。
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