2009/10/09

An Interim Report on Field Experiment in Uganda

8−9月にかけてウガンダで行っていたメイズの販売実験のデータを前回カンパラへ行った時に受け取っていたのですが、データのクリーニングに予想以上に時間がかかり中々分析に着手できませんでした。先日やっと簡単なグラフを作成しました。ハイブリッド種の需要曲線です。縦軸が価格(正確に言うと価格指数:市場価格=100になってます)、横軸が一戸当りの平均購買量(需要量)(キログラム)になってます。対象家計を3タイプに分けて、それぞれの需要曲線を描いてみました。家計のタイプは、2−3月に行った無償配布実験での処遇に対応していて、1)種と肥料の無料配布を受けた家計(Treatment)、2)受けなかったけど受けた家計と同じむらに住んでいる家計(Neighbor)、3)配布を受けていない村にすんでいる家計 (Control)となっています。上のパネルは後払い(credit)オプションがない場合、下のパネルは後払いオプションが利用可能な場合の需要曲線になっています。





いかがでしょう。予想通りの結果になってます。当たり前過ぎ?でも我々の少量のハイブリッド種の無償配布というsmall push がウガンダ農民のハイブリッド種に対する需要を創出してるってのを証明できてるでしょ。近隣への波及効果も結構あるようですね。後払いオプションの効果も大きいですね。

少し残念なのは、販売実験での価格設定が市場価格から2割引価格という範囲でしか変化をつけられなかった点です。値引きし過ぎると頭の回転の良い農民が大量に買って、近所の農民や卸売り店に再販売してしまうというケースが考えられたので、値引きする場合でも価格は卸売価格と市場価格との間に設定しなければならない、というのは仕方なかったんですけどね。でもその価格帯だと需要量がそんなに変化していないでしょ。もう少し下の価格帯での需要量も見たかったですね。それでもあまり需要量が増えないようだと購入量は価格以外の要因で決まっているということが分って、政府が補助金出して肥料と種子を低価格で提供する政策が意味があるのかないのか、踏み込んで議論できたように思います。

それでも今のところ結果は上々。まだまだ分析途中ですが、今回は素材が絶品(と信じている)なので巧く料理したら面白い論文に仕上がりそう。良いジャーナル狙っちゃいます。欲を言えば農業インプット関連の民間業者とか援助機関とかも巻き込んで、もっとでかいプロジェクトにしたいですね。

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